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growisofsコマンドでBD-Rに焼く(Sunflower活用)

たまに気が向いたら、Ubuntu Desktop のイメージバックアップをClonezillaでしています。

DVD-R(4.7GB)に収まらなくなり、現在は、UNetbootinを利用し、USBメモリーに保存しています。

UbuntuのBlu-Ray正式対応はまだのようですが、定番と思われる「K3b」と言うCD/DVDライティングソフトを利用して、Blu-Rayディスク BD-R(25GB)への書き込みに挑戦。

「K3b」はUbuntuソフトウェアセンターからインストール。

なんとか BD-R(25GB)にデータを書き込むことはできました。
・・・×:isoイメージを書き込もうとするとDVD-DLを要求し中断。【※1】
・・・○:zip展開後のデータは書き込み可。【※2】

しかし、データは書き込めたものの、ブート可能なディスクにはなりませんでした。

ブートできなければ、Clonezillaのリカバリーディスクとしては役不足です。

そこで、GUIである「K3b」が内部コールしているWriting app:プログラム「cdrecord」と「growisofs」の内、「growisofs」をターミナルで単体使用してみました。

「growisofs」コマンドを単体で実行したところ、isoイメージファイルを展開して、BD-Rに書き込むことができ、ブータブルBD-Rとしても動いてくれました!

$ growisofs -dvd-compat -Z /dev/sr0=/img.iso -use-the-force-luke=spare:none

※ /dev/sr0=/img.iso の /img.iso は実際のパスとファイル名を記述します。

BD-Rに焼く場合は、オプションパラメータとして「-use-the-force-luke=spare:none」が必要。

・・・「K3b」の「Settings」メニュー「Configure K3b」、設定画面の「Programs」アイコンで「User Parameters」タグで「growisofs」プログラムのパラメータに上記の記述を設定してやり、書き込み時にWriting app:として「growisofs」を選んで実行すると、zip解凍後のデータの書き込みはできました。(これを記述しないと進捗バー99%の最後の最後でエラー表示で終了。)・・・ただし、BD-Rブートはできませんでしたが・・・。(isoイメージの書き込みは、DVD-DLを要求し中断するので、それ以前にダメ。)

20140416a1「growisofs」コマンドを実行する際に、isoファイルのパス記述が面倒なので、端末を起動できるファイラ「Sunflower」を活用してみました。

「Sunflower」のインストールは端末で以下のコマンドを実行。

$ sudo add-apt-repository ppa:atareao/sunflower
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install sunflower
$ sudo apt-get install python-vte



ファイルマネージャー「Sunflower」の左ペインで、isoファイルの場所まで移動したら、上部の端末アイコンをクリックして、その場所をカレントディレクトリーとして端末を立ち上げます。後は、前述の「growisofs」コマンドでファイルパスに、現在の場所”./”を指定し、ファイル名をコピー&ペーストして実行します。以下は「growisofs」コマンドでBD-Rに書き込み中の画面です。
20140416a2
1回のコマンド操作なら、このように端末を立ちあげなくても、下部のコマンド入力エリアに記述して実行しても良いようです。(実行後、端末が起動する)


コマンド記述が面倒なら、ファイル名をパラメータで渡すシェルスクリプト(.sh)を作成しても良いかも・・・。

#!/bin/sh
growisofs -dvd-compat -Z /dev/sr0=./$1 -use-the-force-luke=spare:none

シェルスクリプト実行は、以下のようにスペースを1個空けてファイル名を渡します。

$ ./bdr.sh clonezilla-live-2014-04-16-16-img.iso

端末内でのコピーは「Shift」+「Ctrl」+「C」、ペーストは「Shift」+「Ctrl」+「V」のようです。
(ls -la などでファイル名を表示し、コピー&ペーストすれば良いでしょう。)
(ファイラ側でファイルのプロパティ表示かファイル名変更表示にして、ファイル名をコピー&ペーストでも可。)

とにかく、これで単層のBD-Rなら25GBまで、2層のBD-Rなら50GBまで、リカバリーメディアを焼くことができそうです。

・・・まあ、USBメモリーでバックアップできるので必要性は低いのですが・・・。

・・・今回は「Ubuntu DesktopでisoファイルからブータブルBD-Rを作る手順の覚え書き」でした・・・。



【※1】「K3b」・・・DVDサイズを超えるisoイメージが焼けなかった。
20140416bリカバリーメディアのisoイメージ(約5GB)を書き込もうとすると、DVD-DL (ダブルレイヤーのDVD)を要求するポップアップを表示して中断し、書き込むことができませんでした。



【※2】「K3b」・・・直データは焼けたが、ブートできず。
Clonezillaでのリカバリーメディア作成時(手順(23))に、zip形式も生成させ、それをローカルHDDに展開し、展開した内容をBD-Rに書き込む事はできたのですが、BD-Rでブートさせようとしても、なぜかブートしません。何が原因か、よく解らず、ギブアップ。