テーブルソーを作成

これまで、2バイ4材を縦挽きする場合は、丸ノコに平行ガイドを付けて行っていました。

これを手軽にできるようにテーブルソーの作成に挑戦です。

ただ、今回はノコ刃を斜めに出す事はあきらめ、垂直に刃を出すだけにしました。

・・・作品を作るのも楽しいが、作業環境を作るのも楽しいと想う今日この頃・・・。

丸ノコを分解し3路スイッチに接続!

丸ノコには出番が少なくなったマキタ製190mm丸ノコを利用しました。

持ち手部分を分解し、トリガー部分の配線を、3路スイッチに接続し直しました。

平型端子を外し、テスターで確認したところ、トリガーOFF時はブレーキ側の端子(黄色)と中央平型端子(オレンジ)が短絡状態、トリガーON時にはモーター側の平型端子(黒色)と中央平型端子(オレンジ)が短絡状態でした。

同じ接続となるように、3路スイッチ(SPDT、波動スイッチ)に接続し直しました。

(写真左のオレンジが写真中の緑テープ、左の黄色が中の黒、左の黒が中の白に接続しています。)

・・・これにより、始動だけで無く、停止時に丸ノコのブレーキも効いてくれます。

電気配線をいじる場合は感電やショートにご注意下さい。

(ちなみに、私自身は、その昔に、電気工事士の資格を取得済みです。)

スイッチボックスにはオン位置に穴の空いた板を丁番で被せ、板裏のオフ側に突起(薄板)を追加。

起動は穴から押し、停止は板を押すだけで済むようにしました。

停止時に板を押す際は、範囲が大きく、太股や膝でも押せるので使い勝手が良いでしょう。

丸ノコを箱に入れ込む!

箱の天板(MDF合板5.5mm厚)に丸ノコのベースを固定し、丸ノコ全体を箱の中に入れました。

(丸ノコのベースに鉄工ドリルビットで穴を開け、皿ボルト、ナットで固定。)

この時、丸ノコの刃は、最大限までカットし、露出させ、固定しています。

箱はコンパネ(12mm厚)で組んでいます。

(MDFと箱は、皿ボルト、鬼目ナットで固定。)

横に集塵用の塩ビパイプ(VU40)を差し込んでいます。

その後、丸ノコ格納箱より一回り大きな箱(1/2インチ隙間を空けた箱)を作成。

引き出し用のスライドレール長さ200mmを4箇所に取り付け連結。

(現在は長さ150mmのタイプも販売している様です。可動域70mm程度なので150mmで充分。)

板と柱で、良き高さに持ち上げ、底部にパンタグラフジャッキを入れています。

ノコ刃の昇降機能になります。

パンタジャッキは、以前にボール盤の改造で、昇降機能を追加する際に使った物と同じ製品です。

現在、ホームセンターでは税込3,267円だったので、ネットで注文(税込2,348円)。


パンタジャッキにハンドル追加!

コンパネ2枚をボンドで接着した材を、ジグソーテーブルでサークルカット。

Φ35mm丸棒の端材があったので、内部にスペーサを入れ、回転握りにしました。

ハンドルを回し上げ下げするに従って、ハンドル自体の位置も上下(と前後)に動きます。

丸ノコの箱を入れた一回り大きな箱の底板には大きめの穴を開けています。(次写真の左)

ジャッキの部屋内でハンドルの可動域が収まるように、ジャッキ上面に下駄となる板を追加したり、下がってくる内箱を受け止める材を穴の両脇に忍ばせたり、調整を行いました。

天板をコンパネで作成!

コンパネ2枚を600mm×700mmにカットして木工ボンドで接着。

丸ノコの入った箱が出てくる穴を、ジグソーで開け。

その後、トリマーにガイドローラー付きのビットを付けて整形。

仮に載せてサイズを確認。

実際には、この上に5.5mm厚のMDFボードを載せる予定です。

スイッチ板を赤色塗装、ケーブル位置を見直し

スイッチをオフする際の「押し板」を赤く塗りました。

ダイソーさんのマスキングテープと水性塗料とハケで適当に塗り塗り。

ケーブル類を出す位置を見直し、塩ビ管(集塵用)下部から出すように変更しました。

ハンドルに穴開け加工

丸板のままでも良かったのですが、ハンドルらしくしてみたくなったので、ジグソーで加工。

最初にボアビットで4箇所に穴を開け、その後ジグソーテーブルで四分円をカット。

ボルトを爪付きナットに締め込む際は、丸棒部分が軽く回る位置で止めておきます。

その後に裏側で六角ナットを締める事で、爪付きナットと六角ナットの間が締められます。

再度、昇降動作を確認。

ユニット全体が重いので、上部側面の左右に持ち手となる穴を開けました。

テーブルの骨格を作成

丸ノコ可動部を固定し、天板を載せてテーブルとする為の骨格を作成。

今回も2バイ4を縦挽きした材を利用しています。

上部の四角が菱形になっていたので、二隅に板を固定して矯正しました。

床が平坦ではないので、脚をカットして、高さ調整用のアジャスターを取り付けました。

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底板を設置し丸ノコ可動部を固定

底板とした材もコンパネ12mm厚です。

ユニット(丸ノコ可動部)を入れる前に、スイッチを骨格の隅に固定。

ユニットを入れた後に、ハンドルを取り付け、塩ビ管を差し込みます。

(配線を避けるために、スイッチ裏になる柱の一部をノミで欠き取る必要がありました。)

ユニットの上部(柱と横板)が高かったので、ダブルアクションサンダー+#120で削りました。

天板を取り付けノコ刃を出す

刃(可動部)を最低位置に下げておき、コンパネの天板を載せ、テーブルに固定。

その上に、5.5mm厚MDF合板を天板に木工ボンドで貼り付けました。

スイッチを入れ、ハンドルを回してノコ刃を上げて行き、切りながらMDF合板から刃を出します。

・・・

・・・ここで、大きな間違いに気付く。

・・・天板固定してしまったら、刃の交換や、丸ノコ本体のメンテナンスが出来ないではないか!

・・・天板は、丁番で固定し、開け閉め可能とする予定だったのに・・・うっかり忘れてた。

・・・

急遽、貼り付けたMDF合板を引っぺがし、固定した木ネジを全て取り外しました。

天板の奥側裏に丁番を付ける事にし、前面と左右側面に、位置決めの当て板を取り付け。

丁番は、手持ちの旧品を再利用しました。(丁番の写真はレール取り付け後に撮影してますね)

天板上でノコ刃の垂直を確認したところ、傾きがあったので、バラして再調整しました。

「バラしてはイモネジで調整」を二回行い、妥協できるレベルにしました。

天板に溝を掘りアルミレールを追加

井形にボルトと蝶ナットで組んだ材をガイドにして、両面テープで天板に固定。

トリマー(ガイド付きビット)で溝掘りしました。

Tスロットレールを付属のネジで取り付けました。

向かって右のレールの溝は、ガイド材を外した後に、更に0.5mm程、ガイド付きビットで掘ったのですが、最初のところで失敗してますね。

ひとまず完成

縦挽き用のフェンス(平行ガイド)が無いので、2バイ4をクランプで止めて、試し切り。

重い丸ノコを動かすより、軽い材を動かす方が、カットも楽ですね。

天板の下で、箱の中に丸ノコがあるので、稼働音が静かなのもイイです。

何とか、使える物に出来て、良かった良かった。

ただ、テーブルが重いので、必要な時にキャスターを使える様に機能を追加したい。

次は、フェンス、フェザーボード、押し棒、押え板なども作りたい。

また、小さな材を楽にカットできるようにクロスカットスレッドも作成予定。

レールを利用するマイターゲージの市販品も欲しいかも。


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