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Clonezillaによるバックアップ

 「Clonezilla最新版(vivid)によるバックアップ」の記事はこちら。

先日、HDDが逝ってしまったので、新たに、Ubuntu Desktopを導入中。

Ubuntu の可能性をいろいろ試したいが、致命的な不具合に見まわれ、振り出しに戻るのは避けたいので、今回はシステム丸ごとのバックアップを行うことにした。

バックアップソフトには、日本語表示も可能で解りやすそうな「Clonezilla」を試用してみます。バックアップ手順の覚え書きです。

Clonezillaのダウンロードは以下のサイトから

Clonezilla – Downloads

今回は、ページ最上部の「alternative stable releases – 20140114-saucy」 リンクをクリック。

・・・「saucy」は Ubuntu 13.10 (Saucy Salamander)対応、「trusty」は Ubuntu 14.04 (Trusty Tahr)対応という意味か?

次ページでCPU(amd64/i386)と、ファイル形式(iso/zip)を選択し、「Download」ボタンを押します。

私の場合は、amd64、isoを選択し、ダウンロード(約154MB)後のファイルをCD-Rに焼きました。

書き込みソフトはOS標準のBraseroで無問題。


■HDD(パーティション)のバックアップ

Clonezillaライブメディア(上記で焼いたCD-R)でブートし、HDDのイメージバックアップを行います。

2014010a(1)最初にこのようなメニューが表示されるので、バックアップ方法を選びます。

今回は、UbuntuのHDDのイメージを、他のHDDにバックアップします。

最上位の「Clonezilla live (Default settings, VGA 800×600)」を選択した状態でEnterします。(マウスでクリックも可能。)



2014010b(2)Start Clonezilla 画面

「Start_Clonezilla  Start Clonezilla」を選択しEnter。



2014010c(3)Clonezilla – Opensouce Clone System (OCS) 画面

ディスクまたはパーティションのイメージを作成したいので、「device-image  work with disks or partitions using images」を選択してEnter。



2014010d(4)Mount Clonezilla image directory 画面

作成したイメージの作成先(保存先)です。

今回は、同じPC内の別HDDに保存するので、「local_dev  Use local device (E.g. : hard drive, USB drive)」を選択してEnter。

直後に、保存先にUSBデバイスを使う場合は、USBポートに差し込んで、Enterして下さいというメッセージが表示されます。

USBメモリーに保存しない場合は、そのままEnter。



2014010e(5)Clonezilla – Opensouce Clone System (OCS) | Mode: 画面

保存先のHDDを指定します。

ここでは画像のHDD(Windows7でデータ置き場に使用中のHDD)を指定してEnter。

ちなみに、今回のPCはWindows7とUbuntu13.10のデュアルブート構成。

Ubuntu13.10は、1TBのHDD中、約24GBをスワップ領域、約976GBをext4フォーマットでシステム領域に使用中。sdc1。

Windows7ではシステムC:(500GB ntfs sda1)、データ置き場D:(2TB ntfs sdk2 Vol名:data_main)、データの複製用E:(2TB ntfs sdb1 Vol名:data_bkup)の構成で使用しております。今回は、D:ドライブにバックアップファイルを作成させます。



2014010f次の画面で保存するフォルダ(ディレクトリ)を指定。
あらかじめ、D:ドライブのルートにフォルダ「clonezilla_data」を作成しておきました。(ルートで構わなければ、フォルダ作成の必要はありません。)



2014010g確認画面が表示されるのでEnterキーを押します。



2014010h(6)この画面では、「Beginner  Beginner mode: Accept the default options」を選択してEnter。



2014010i(7)データの扱いを選択する画面になります。

現在、Ubuntuを入れているHDDは、1TBの内、24GBをスワップ領域に、残りの976GBをシステム領域に割り当てています。

当初、「savedisk」を使用したところ、エラーを表示しバックアップが中断しました。システムとスワップの2つにパーテションが分かれたディスクの場合はうまくゆかないみたいです。

システムを入れたパーティションだけをバックアップすると正常に動いたので、ここでは「saveparts  Save_local_partitions_as_an_image」を選択しEnterします。



2014010j(8)保存するイメージの名前を付けます。

デフォルトの「西暦-月-日-時-img」のままで良いでしょう。



2014010k(9)バックアップ対象(Ubuntu)のHDDパーティションを指定

バックアップしたいHDDパーティション(ここではext4形式のUbuntuシステム領域)を選択状態にします。上下カーソルキーで移動しSpaceキーを押して「*」を付けます。Tabキーで<OK>に移動してEnter。マウスでも可。



2014010l(10)オートリペアするかの確認画面

ここは、お好みで。

私は、オートチェック&リペアにしてみました。



2014010m(11)イメージ保存後に検証するか否かの確認画面

ここも。お好みで。

私は、チェック有りとしました。



2014010nコマンドはこんなパラメータになるよとの画面で一旦止まります。

Enterして続行。



2014010oバックアップ元と、バックアップイメージの保存先の確認で、またも一旦停止します。

「y」を入力し、Enterして続行。



2014010p(12)バックアップ処理が開始されます。

Bitmap Process のプログレスバーが表示されます。

※(7)で「savedisk」を選択した場合は、97%あたりでエラーが表示され処理が中断されました。



2014010q(13)バックアップ処理の続き。

Data Block Process のプログレスバーが表示されます。



2014010r(14)保存イメージの検証。

保存したイメージデータに問題がないかチェックしています。

※(11)でNOを選択した場合は、この処理はパスされます。



2014010s(15)処理完了の画面

Enterキーを押します。



2014010s2(16)choose mode 画面

ここで、終了する場合は、poweroff か reboot を押します。

・・・その後、「メディアを取り出したらEnterして下さい」で一旦停止します。後述の(25)を参照下さい。



■リカバリーメディアを作成

今回は、(16)でpoweroff(reboot)せず、続けてHDDに保存したバックアップデータとClonezillaの起動メディアの内容を一つにまとめたリカバリーメディアを作成してみます。

2014010t(17)choose mode 画面

「rerun1 Start over (image repository /home/partimag, if mounted, will be umounted」を選択し、<OK>をクリックします。

・・・poweroffしたい場合は、(1)から・・・
・・・rebootしたい場合は、(2)から・・・

その後は、前述のイメージ作成時と同じに(2)、(3)、(4)、(5)、(6)と進みます。

ちなみに、「return2」を選ぶと、上記(2)~(6)の繰り返し操作が省略できるようです。



2014010u(18)データの扱いを選択する画面・・・前述(7)と同じ画面。

ここで、リカバリーメディアを作成するために、「recovery-iso-zip  Create_recovery_Clonezilla_live」を選択し<OK>をクリックします。



2014010v(19)イメージファイルの選択画面

先ほど作成したイメージファイル「2014-01-30-20-img  2014-0130-2103_sdc1」を選択し<OK>をクリックします。



2014010w(20)復元先を指定する画面

今回は、同じパーティションを指定しました。

PCの引っ越しなど、復元先を選ぶことができるようにしたい場合は「ask_user」とします。



2014010x(21)Clonezillaの言語選択画面

「jp_JP.UTF-8 Japanese」を選択。



2014010y(22)キーボードレイアウトの指定画面

「NONE」を「jp」に変えてみたが「japan」が正解?



2014010z(23)ファイル形式の選択画面

CD/DVD用のisoファイルを作成するのか、USBメモリ用のzipファイルを作成するのか、両方作るのか選択します。

ここでは「iso」を選択。



2014010z2Enterキーを押します。

「CDのサイズより大きいけど大丈夫?」と聞いてくるので「y」を入力しEnter。



2014010z3リカバリーメディア用isoファイル作成完了の画面

Enterキーを押します。



2014010z4(24)choose mode 画面

※前述(16)(17)の画面に戻ります。

「reboot」を押します。



2014010z5(25)ディスクトレーを吐き出します。

ディスクを取り出し、Enterキーを押すと、リブートします。



2014010zzUbuntuからWindows7のHDD(Vol名:data_main、フォルダ名:clonezilla_data)を覗くと、リカバリーメディア用isoファイルが存在しています。

これをDVD-Rに焼いておけば、このメディアだけで Ubuntu Desktop 環境が復旧できるはずです。・・・まだ試していませんが・・・。



2014年1月31日追記
■リカバリーメディアでシステム復元

リカバリーメディア(上記で作成したDVD-R)でブートし、システムの復元テストをしてみました。


20140131a(26)警告メッセージ(1回目)

復元作業により指定のパーティション上のデータは全て削除される旨の警告メッセージが日本語で表示されます。

「y」を入力しEnter。



20140131b(27)警告メッセージ(2回目)

念の為でしょうか、もう一度警告メッセージが表示されます。

「y」を入力しEnter。



20140131c(28)復元作業が開始され進捗バーが表示されます。

DVD-R上のイメージデータをHDDパーティションへ転送なので、少し転送速度は遅くなります。



20140131d(29)Choose Mode 画面

「reboot」を選択しEnter。



20140131e(30)メディアトレーを排出します。

メデイアを取り外して、Enterキーを押します。

再起動後、Ubuntuを選択し、バックアップした時点のUbuntu環境に戻り正常に起動・使用できることを確認。


20140131f全く問題なく、以前の環境が再現されました。

ただ、現在の構成では、システム(OS)のファイルと、データのファイルの置き場所が、同一HDDパーティションなので、データを別HDDに保存するようにしないと、リカバリーメディア(DVD-R)1枚に入りきらなくなるのは目に見えている。

・・・Windows7と同じような構成にすれば良いのだろうが、さて、どうしたものか・・・。



関連記事:2015年8月7日:Clonezilla(vivid)によるバックアップ
関連記事:2014年4月16日:growisofsコマンドでBD-Rに焼く(Sunflower活用)
関連記事:2014年3月22日:UNetbootinでUSBメモリをリカバリーメディアに