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Libre Writer を試す

現在、ニュースレター制作に、Windows上で CorelDRAW Essentials X5 を使用中。
イーフロンティアで CorelDRAW Essentials X6 ダウンロード版が15,181円で発売中。

それ以前は、MicrosoftOffice の Word を使用していました。

Ubuntu Desktop 上でのオフィス業務用ソフトウェアとしては、標準でインストールされている LibreOffice が最有力でしょうか。

20140407a今回は、LibreOffice の ワープロソフト「Writer」でニュースレター制作を試してみました。

Wordもそうでしたが、Writerにもガイド線を引く機能がないようなので、代わりにグリッド線(格子状に等間隔の線)を引き、レイアウトに利用しました。

レイアウト・ソフトとしては、自由な位置にガイド線を引き、それに合わせてオブジェクトを配置する機能がほしいところですが、ワープロソフトにそこまで求めるのは筋違いなのでしょうね・・・。



20140407bグリッド線の設定は「ツール(T)」メニュー「オプション(O)…」で「オプション」画面を表示し、左ペインから「LibreOffice Writer」を展開し、「グリッド線」をクリックします。

「グリッド線で位置合わせ(A)」と「グリッド線を表示(I)」にチェックを入れ、解像度を設定します。

「軸を同期させる(X)」にチェックを入れてあれば、「縦に(O)」あるいは「横に(V)」の片方の値を変更すると、もう一方の値も同期して変更されます。

編集画面に戻ると、グリッド線は格子状の線として表示される訳ではなく、交差部分のみ点で表示されるようです。



20140407cページのサイズや向き、余白の設定は、「書式(O)」メニュー「ページ(P)」で「ページスタイル」画面を表示し、「ページ」タグの部分で設定します。

・・・当初、「ファイル」メニュー配下に「ページ設定」があるだろうと探して、そこには無かったので戸惑いました。(^^;



テキストのレイアウトは「挿入(I)」メニュー「枠(M)…」で、枠を挿入。挿入した枠を選択し、右クリックで「枠(F)…」をクリックすると「枠」の設定画面が表示されます。
20140407d
「段組み」タブで、段組みの数を入力するか、上部のサンプルをクリックして段数を設定します。「幅自動調整」をチェックし、間隔を指定します。ここでは間隔を0.5cm(=5mm)にしました。

「種類」タブで枠の幅を指定できるので、正確にレイアウトしたい場合は、ここも確認し、必要なら設定します。

「外枠」タブで外枠からテキストまでの余白を調整できます。



画像のレイアウトは「挿入(I)」メニュー「画像(U)」「ファイルから(F)…」で画像ファイルを選択します。

画像のフチに沿ってテキストを回り込ませたい場合は、先にアンカーの設定が必要なようです。
挿入した画像を該当するテキスト枠の内側に配置したら、画像を選択した状態で右クリックし、「アンカー(C)」「枠へ(F)」を選択します。

テキストを回り込ませるには、同じく右クリックの「折り返し(W)」「輪郭の編集(E)…」を選択します。
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輪郭エディターが表示されるので、輪郭を適当に描きましょう。自動的に輪郭を検出させる機能もありますが、画像によっては、思うような結果になってくれない場合がありました。輪郭ができたら「適用」(チェックのアイコン)を押して、テキストの回り込み具合を確認。良ければ「輪郭エディター」は終了します。

・・・この輪郭エディターで描画した輪郭を「DEL」キーで削除しようとすると、Writerがダウンしました。
・・・でも、Writerを再起動すると復元処理を促す画面が表示され回復されます。
・・・まだ、不安定な部分が残っているようです。


20140407f輪郭エディターでの輪郭の描画は、元の画像ファイルのサイズ内でしか描くことができません。

描画した輪郭よりもテキストを離したい場合は、画像上で右クリックし「画像(P)…」を選択後、「折り返し」タブを表示し、「間隔」の値を変更して調整します。ここでは左に、0.2cm(=2mm)だけ間隔を空けています。

折り返しの指定を変更したい場合は、この画面の上部(プリセット)でも選択可能です。



左が CorelDRAW Essentials X5(Windows)で制作したPDF、右が今回 LibreOffice Writer(Ubuntu)で制作したPDFです。今回ページの上下左右の余白を5mmと小さくしてみたので見た目が変わりました。
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日本語の両端揃え(段落最終行を除く均等割付け)と禁則処理も問題なく機能しており、段組みした左右の行の高さも揃うので、見た目はこちらの方が良いかも。
数字もそれほど小さくならないので、これまでのフォントの部分指定変更も不要となれば、次回からWriterでの制作に切り替えるのもありかなと想う今日このごろ。