丸ノコで短い材の切断が楽にできるようにスライドテーブルを作ってみました。
端材の塗装をディスクサンダーで剥がして再利用!
板材が高価なので、旧宅の風除室の解体で出た2バイ4材を縦挽きした材を再利用。
そのままでは、塗装と汚れが気に入らないので、ディスクサンダーで表面を削りました。
結構な枚数のサンドペーパーを消費する事に。
サンドペーパーを新品に替えた直後は、すごく良く削れます。
MDF合板450x900x5mmと格子状材を貼り合わせ!
本来なら12mm厚の合板2枚を貼り合わせたいところですが、節約の為、相欠き加工して格子状に組んだ材の上に5mm厚の合板を貼り合わせました。
幅広(2バイ4の幅)の端材も使用しました。アルミレールを埋め込む部材になります。
MDF合板と格子状材は木工用ボンドで接着。
ちなみに、赤ハンドルのFクランプ小6個とオレンジのハサミ型クランプ2個は、ダイソー110円物です。
・・・もう少し買い足しておいた方が良さそうだな。
アルミレール、固定クランプ、受け角材を取り付け!
丸ノコ用スライド台で、材を置いただけで、丸ノコを進めると、材に高速回転の刃が当たった瞬間に「バキッ!」と物凄い音を出して、丸ノコやスライド台にぶつかるか、あらぬ方向に破片が吹っ飛んで行き非常に危険です。・・・材をシッカリ固定することが大事です。
長い材なら左手で押さえつつ右手で丸ノコを進めれば問題ないのですが、短い材の場合はスライドレールの下に指を差し込んで押さえるのも体勢が厳しく、手が滑って指を切断しないとも限りません。
そこで、アルミレールをベース板に埋め込み、固定クランプを取り付けます。
アルミレールHFSPURE6-1220-900(幅20mm、高さ12mm、長さ900mm、@540円)2本、同アルミレール用先入れM6ナットHNTTSS6-6(@86円)15個、M6貫通ノブTPKN30-M6(Trusco製、@172円)4個は、ミスミさんから購入しました。・・・合計3,000円以上で送料無料だったので先入れナットと貫通ノブを多めに注文。
幅19mmの鉄ユニクロフラットバーとM6長ネジ、金属も切断できる丸ノコ刃をホームセンターで購入。
(金属を切断する場合は、火花と鉄屑が出るので、手袋や眼鏡などの防御が必要です。)
トリマーで、MDF合板(とその下の材)に幅20mm高さ12mmの溝を掘りました。(12mm合板の貼り合わせなら上材をアルミレール幅を除いた寸法でカットすれば溝掘り不要。)
予めアルミレール側に穴を開け皿取りをしておきました(5ヶ所)。アルミレールを溝にセメダインXで接着し、皿ネジで固定。
固定クランプは、鉄ユニクロフラットバーを適当に切断して曲げて両端に黒い布テープを巻いて自作。
スライドレールの受け板となる角材は、MDF合板に木工ボンドで固定の上、裏からビス止めしました。
手前の角材は、丸ノコで切断されるので、スライドレール取り付け後にでも、ビスの固定場所を考慮。
こちら側の底にのみ角材を渡しています。ノコを押したとき台がズレて進んで行かない様に。
スライドレール、直角ガイド角材を取り付け
当初スライドレールは15x15mmL型のアルミレール(3mm厚)だけでよいと思ったのですが、長さが900mmあると丸ノコの重さのせいか少しだけ中央部で広がってしまいました。対策として外側に15mm角型のアルミフレームをエポキシ系ボンドで接着。・・・かなり強度が増しました。
また、丸ノコのチップソー安全カバーが、スライドレールの下に降りて来ないように、右側にのみ幅36mmの鉄ユニクロフラットバーを追加しました。(鉄平板の方が安価ですがサビ対策が面倒なので900mmの鉄ユニクロバーにしてみました。)アルミレール側にタップを切ってネジとエポキシ系接着剤を併用して固定。ネジの頭はディスクグラインダーで削りました。
チップソー安全カバーはスライド台の手前端から差し込むと自然に開きます。切断後、持ち上げずにバックすれば開いたままバックできるので、何度も切断する相欠き加工の際は扱いやすいです。
(ただし、安全カバーが開いた状態で削るので、ノコ屑は飛散します。)
鉄ユニクロフラットバーの厚み分を他の場所でも合わせる為に、前後の受け角材の上部にもバーを配置しました。受け材の方を切り欠いても良かったのですが、失敗すると、やり直し時にMDF合板と角材の間の木工ボンド剥がしが困難なので、鉄ユニクロフラットバーを追加購入しました。
初回、スライドレールを受けの角材に取り付ける際は、丸ノコの刃を少し引っ込めてレールに載せ、丸ノコのベースの片端に紙を2枚ほど挟んで行いました。(ダイレクトだと、どうしても、きつく締まってしまいました。)
滑りが悪い時は、シリコンスプレーを吹き付けウエスで伸ばします。
直角カットの際に材を押し当てる直角ガイド角材は、通常よりかなり手前に配置しました。
直角ガイドの延長部材を固定する際に、手を入れるスペースを確保し作業をし易くするのと、
ノコ刃を引っ込め相欠き加工をする際に、刃の頂点が材の最後まで通るようにしたかった為です。従って、刃を通したとき、この材は切断されるので、MDF合板に木工ボンド固定し、ネジ止めも4ヶ所以上(=切断された左右で各々2ヶ所以上)としています。
丸ノコをスライドした先のストッパーはL型アルミレールの端材で作りました。木材は長さ900mm(3尺)単位で売っていましたが、アルミレールは長さ1000mm単位で売っていたので、丁度いい具合に端材が出ました。ちなみに鉄ユニクロバーの方は長さ900mm単位でした。
直角ガイド角材の上には、1バイ4の端材とスノコの端材(上部)で適当に作ったコの字型ストッパーを乗せています。蝶ネジで奥横から固定できます。
短い材を切断してみる!
当初の目的が達成できるか試してみました。
短い材をクランプで固定するのも、丸ノコでの切断も、特に問題なしですね。
・・・こんな刃に近いところは危なくて指で押さえらないので固定クランプ様々です。
・・・固定クランプの先をもう少し尖らせた方が、より小さい材を保持できて良いかも。
まあ、そこまで小さい材を量産する予定はないので、必要に迫られたら対応しましょう。
・・・他には、カット長さを決めやすいようにメジャーテープを貼り付けたい。
長い材を同じ長さで切断するためのエクステンションを追加!
延長にはU字型の鉄ユニクロチャンネルを利用しました。ベース板側にはM6鬼目ナットを埋め込み。蝶ネジではストッパーがぶつかるのでM6六角ボルトで固定しています。
・・・M6六角穴付きボルトに変更したいかも。
・・・向かって右側に延長が欲しくなる場合もあるかも。
・・・その時には、右用エクステンション製作を考えよう。
複数の材を同じ長さにカットしたい場合は、個々に墨付けしてカットするより、ストッパーに合わせてカットした方が精度よく同じ長さになります。
斜め45°カット用ガイドを作成、試用!
長い材が直角ガイド角材の右端にぶつからない位置に、斜め45°カット用のガイド角材を取り付け・取り外し出来るようにしました。(片側はM6鬼目ナット、もう片側はアルミレール内のM6先入れナットに固定。)
ノブの高さがある分、丸ノコのベースに当たらないように、直角ガイド角材より、角材の高さを低くする必要がありました。その為、ストッパーが若干浮いた状態ですが、固定は可能でした。・・・今から思えば、直角ガイドの高さを、こちらに合わせるべきでしたね。
試しに、ストッパー位置で、端材を額縁風にカットしてみました。(上右の写真)
結果は、まあまあの精度でしょうか。
アルミレール側のノブで45°の微調整ができるので、さらに追い込めるかも。
丸ノコがスライドレール上で左右に若干ブレるので、左側に押し付け気味で進めるのがコツの様です。
斜め45°カット用ガイド、直角延長ガイドの収納!
使わない場合、斜め45°カット用ガイド角材は、左側に取り付けておけるようにしました。この状態で、直角切りの邪魔にはなりません。
直角切りの延長ガイドは、上部に蝶ネジで固定できるようにしました。この状態でも、何とか使えますが、右側の固定クランプを使いたい時は邪魔ですね。
使用後は、部屋の隅の床に立て掛けて置けます。
・・・運搬用に取っ手がほしいかも。
2023/04/16 追加